BLOG & INFO

印刷と加工

0.8mm極薄発泡体と両面テープ貼り合わせ秘話!!

N社の両面テープとT社の極薄(1mm以下)発泡体を貼り合わせて、フルカット加工は、製品になるの??

どんなものを作りたいのか?お客様の作りたいにフィットしよう!!

30倍発泡の単体品厚み0.8mmの片面に一般的な強粘着タイプの両面テープを貼り合わせ、100mm角程度の変形型を使用して外径抜きと一部スリットを入れた製品を作ります。

機械の選定

今回の製品は、印刷無しの、打ち抜き加工専用の機械になります。

2つの異素材を貼り合わせて、その状態を保ちながら搬送できて、打ち抜きまで出来る機械が好ましい。スピードを考えたらシート加工よりも、ロール加工の方が、早く出来る分コストも安くお客様も満足していただけるのではないかと考えました。

作り方を考えよう

今回の製品は、厚み0.8mmの発泡体を送り出すところがポイントですね。通常は、送り出しの軸に材料を掛けたら前のユニットからの引張で自然と送り出されますが、この発泡体は極薄なため、引っ張られると伸びてしまい、巾が縮んで、あげくの果てには、切れてしまうことが想定されます。通常の送り出しきでは無理ですね。そこで、軸がフリーになり、逆回転も出来るロータリー機を使うことに決めました。この機械は、軸が5つ付いていて、3~5種類の材料を一度に貼り合わせ出来て、ダイカットロールで抜くことができます。

材料納期を確認しよう

基本的に汎用品ならメーカーさんや問屋さんで在庫をしていることがおおいが、頻度が少ないものや、受注生産品などは、予め納期を確認しておくことが大事です。昨今どこも在庫をできる限り持たない流れになっているので、材料納期には、要注意ですね!また、サンプル帳に記載してあるのに廃盤になっているケースもあるので、これまた要注意!!

また、ダイロールカットを作製するのにも納期が必要なので、予め型屋さんと納期を詰めておきましょう。

生産工程を抑えよう

材料納期が決まったら、生産日程を生産管理と打合せ!!初めて生産をするものは、まずは試作から始めます。作り方が、難しい製品は、試作をしてお客様に確認を行うことがトラブル回避のコツですね。

試作生産

試作に取り掛かります。機械の有効巾は210mmなので材料巾180幅で問題なし。N社の定番両面テープとT社の極薄発泡体を貼り合わせそのままダイロール刃でフルカット(全抜き)そして、コンベアーで搬送する方法をとりました。発泡体の送り出しも問題無く順調で、両面テープとのバランスも問題ないと判断。スピードの調整をして、どのスピードが安定した製品が出来るのか確認を行います。そしてある程度量産の目処がたった時点で、試作を終了。

試作品のお客様確認

出来た試作をお客様に確認していただきます。その際、同じ厚みの材料変更などがあれば、調整しますが、型の調整だけは難しいため、ほとんどの場合、型を1から作ることになります。
ダイロール刃なので非常高価で、再度型を作るのに納期も掛かります!
型の作り直しにならないように、念入りに打合せをしておくのが大切ですね!!

また、最終梱包状態も確認が必要!海外に発送するような製品は、ダブルカートンは必ず必要です。輸送中なにがあるかわかりませんので、通常よりも潰れにくいカートンを使用してきれいに梱包しましょう。

いよいよ量産!!

試作校了をお客様にいただき量産GO!!
仕様書を確認しながら、試作で作ったものと同じものを丁寧に作ります。
材料の送り出しルート・スピードなど、1つ1つセッティングを確認して、量産を進めて行きます。
問題があれば、即品管に判断を仰ぐなどして、部門が連携して製品をつくります!!

そして、仕上がりは、撓みが一切無く、無カールの満足のいく製品が出来ました!
お客様も大満足!!

その製品は、15年以上経った今でもクレームが無い優良製品として続いております。
お客様に感謝です!

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 グレイトバンガーズ合同会社 All rights Reserved.
ショップリンク