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お薬管理袋シールを作ってみた

ある日、袋の加工会社様より、薬の飲み忘れ防止で、日付や曜日、朝昼晩などを印刷したシールが作れないかと依頼を受けました。早速、材料のサンプル帳を持って伺い打ち合わせとなりました。

お客様の要望

お客様の方で透明のコシのある袋を三方シールで作るので、その1方、開いているところにシールの蓋の様なものを作りたい。

袋のイメージは、海苔が入っている袋をサイズダウンした感じ!

提案してみた

仕様としては、色で朝昼晩を分けて袋の入り口部分の片側にシール粘着部分を貼り付けて、もう片方に袋を閉める為のフラップを付けた。変に蓋を何かで止めて使いにくくするよりも、簡単に薬が取れるフラップタイプで、フラップを袋の内側に入れ込んで閉じるタイプにしました。

その為、フラップ部分の糊殺しが必要となりました。

糊殺しとは

糊の付いている部分を薄いフィルムや印刷で糊のある部分を無くす(消す)事を業界用語で糊殺しと言う

糊殺しの種類

①部分糊 材料からつくる (大ロット向き)

材料を作る段階で、あらかじめ糊がない部分を作る方法です。シール材料の糊塗工をする時から部分的に糊を塗工しない。

この場合、ロールの流れ方向と平行にしか糊殺しが出来ない。

②印刷糊殺し

材料の糊部分を透明インクや、ニスインクを用いて糊を殺したい部分に糊面から印刷をする方法。

特殊な印刷機が必要で、印刷をする寸前に基材と剥離紙を一時的に剥がして糊面に印刷を終えた後、その工程上で基材と剥離紙を貼り戻す。

メリットは、版のデザイン次第で自由度の高い糊殺しが出来る。デメリットとしては、印刷が薄い皮膜なので、多少ベタつきがある。また、糊殺し部分を指で数回擦ると糊が染み出してくる。

③フィルム糊殺し

材料の糊部分に極薄の透明フィルムを貼って、糊殺しをする方法。

工程上で基材と剥離紙を剥がして極薄透明フィルムを挟み込む。

②と比べて糊のはみだしが無いが、別に極薄フィルムとセパレーターを用意しなければならないので、その分費用が掛かる。

また、①同様、ロールの流れ方向と平行にしか糊殺しが出来ない。

結果

今回の糊殺しタイプは、③のフィルム糊殺しタイプにする事にしました。フラップとして使用するので、糊の染み出しはNGですよね!数量もそれほど多くはないので、③で充分です。

製作

今回は、予算がないことから、試作無しで進行。お客様には、予め図で説明済みで、イメージもついたという事でしたので、私に一任していただき進めることになしました。

印刷は、文字を反転させて裏刷りにて問題なく完了。その後、フィルム貼り合わせと外径向き工程を行いました。

フィルムの貼り合わせは上手くいったものの、抜いた後の製品が送り出しできず、工程紙を貼って送り出しを行う事になりました。なかなか難しい工程でしたが、無事送り出しができて一安心。

その後は、検品部門にて、お客様のご要望にあった検品を実施して良品の出来上がりです。

勿論、お客様も大満足の製品が出来上がり、お客様の笑顔に私も嬉しい限りでした。

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